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チャットGPTは、無料でも有料でも使うことができます。
どちらも機能や性能に違いがあるので、目的や利用シーンによって選ぶことが重要です。
この記事では、チャットGPTの無料版と有料版(Plus)をまとめて比較しています。
一覧表で比較できるので、ひと目で違いや制限を確認できますよ。
というわけで、さっそく詳細を見ていきましょう!
チャットGPT 無料版と有料版(Plus)の比較表
まずは、無料版と有料版(Plus)の主な違いについて、一覧表で比較してみましょう。
無料版 (アカウントなし) |
無料版 (アカウントあり) |
Plus(有料版) | |
---|---|---|---|
使用可能なモデル | GPT-4o mini | GPT-4o mini GPT-4o(限定アクセス) |
GPT-4o mini GPT-4o |
料金 | 無料 | 無料 | 月額20ドル |
テキスト生成 | 〇 | 〇 | 〇 |
GPTsの作成・利用 | ✕ | △(限定アクセス) | 〇 |
ブラウジング機能 | ✕ | △(限定アクセス) | 〇 |
画像生成 | ✕ | △(限定アクセス) | 〇 |
ファイル分析機能 | ✕ | △(限定アクセス) | 〇 |
コード
インタープリター |
✕ | △(限定アクセス) | 〇 |
応答の品質 | 標準 | 標準 | 高品質 |
レスポンス速度 | 通常 | 通常 | 高速(優先処理) |
アクセス集中時の
安定性 |
通常 | 通常 | 高い |
※2024年11月現在
この表を元に、それぞれの機能の違いについて詳しく解説していきます。
ちなみに、無料版はアカウントの有無によって利用できる機能が異なります。
アカウントがない場合は、テキスト生成のみ使用できるということです。
当記事における無料版は、アカウントがあることを前提として説明を進めていきます。
この機会に、チャットGPTに登録しておくのも良い選択だと思います。
GPT-4o mini とGPT-4oの違い
ChatGPTの無料版と有料版(Plus)では、利用できるモデルが異なります。
無料版では、GPT-4o miniとGPT-4o(限定アクセス)を利用できます。
有料版(Plus)も同モデルを利用できますが、4oの制限が解除されて安定性も向上します。
GPT-4oをより自由に、大量のタスクにも使えるのが有料版(Plus)の利点です。
2つのモデルには、機能や応答品質などの違いがあります。
そのため、用途に応じて選択することが大切です。
ここでは、それぞれの違いと具体的な使い方を見ていきましょう。
GPTsの作成・利用
GPTsとは、簡単に説明すると、自由にカスタマイズして作成できるAIモデルを指します。
いわば「オーダーメイドのAI」のようなものです。
まず、無料版と有料版(Plus)の違いを明確にしておきます。
以下の表をご覧ください。
無料版 (アカウントあり) |
Plus(有料版) | |
---|---|---|
GPTsの作成 | ✕ | 〇 |
GPTsの利用 | 〇 | 〇 |
このように、無料版と有料版ではGPTsを作成できるかという点で違いがあります。
無料版と有料版の両方で、GPTs(カスタムGPT)は利用可能です。
GPTsを作成するには、有料版が必要という点を覚えておきましょう。
GPTsを利用する際にも、GPT-4oの応答品質の高さは活かされます。
そのため、高度な設定のGPTsであっても、より適切な回答を出力可能です。
ビジネスでGPTsとAPIを利用する事例
例えば、GPTsを使ってECサイトのカスタマーサポートを自動化すると考えてみましょう。
その場合、GPT-4oのほうが、曖昧な質問や複雑な内容に対しても的確な回答が可能です。
一方で、GPT-4o miniも基本的な質問には迅速に応答できます。
ただ、内容が複雑になるとやや単純な回答になりがちです。
なので、まずGPT-4o miniでプロトタイプを作成するのは良い選択だといえるでしょう。
そのままで問題なければ、GPT-4o miniがコストパフォーマンスには優れています。
本格的にGPT-4oを利用した方が良いと判断した場合には、モデル変更を検討できます。
このように、各モデルの違いを理解して利用することが重要です。
その結果として、コストと性能のバランスがとれた使い方ができるでしょう。
ブラウジング機能
GPT-4oを使用する最大のメリットの一つに、ブラウジング機能があります。
最新ニュースや市場動向を調べたいとき、GPT-4oはリアルタイム情報の取得が可能です。
GPT-4oは、無料版と有料版のどちらでも利用可能です。
しかし、無料版では限定アクセスとなっており、回数に制限があります。
より多くのタスクをこなすには、有料版(Plus)を検討してみても良いでしょう。
ブラウジング機能が有効活用される場面
例えば、「SEOのための最新トレンド」や「マーケティング戦略」を調べたいとします。
その際に、GPT-4oを利用すればその場でブラウジングを通じて最新情報を取得できます。
その結果、具体的なアドバイスや実用的なインサイトを得ることが可能です。
情報の鮮度が重視される分野で、特に有用な機能といえます。
一方、GPT-4o miniにはこのブラウジング機能がありません。
なので、あくまでトレーニングデータベース内の知識の範囲で回答することになります。
このため、リアルタイム情報が必要な場合にはGPT-4oが最適です。
画像生成(DALL-E3)
GPT-4oでは、DALL-E3を使った画像生成機能が利用可能です。
無料版でも利用できますが、回数に制限があります。
GPT-4o miniの場合だと、画像生成機能を利用できません。
なので、テキストベースの説明に頼らざるを得ません。
画像生成は、以下のようなシーンで活躍するでしょう。
- ブログのアイキャッチ画像を作成したい
- SNSの投稿に使うオリジナル画像が欲しい
- プレゼン用の資料に合うビジュアルを手軽に作成したいとき
DALL-E3は、抽象的なコンセプトでも画像に起こす能力があります。
そのため、非常に柔軟にアイディアを形にしてくれます。
例えば、コーヒーショップのロゴ案を考えている場合で考えてみましょう。
DALL-E3を利用して、以下のような指示を出すことができます。
- 「おしゃれなカフェ風のロゴ」
- 「温かみのある手書き風」
- 「写真のようにリアルなコーヒー豆を描いたロゴ」
具体的であればあるほど、イメージに近いデザインを簡単に生成できます。
ファイル分析機能
GPT-4oには、アップロードしたファイルを分析する機能もあります。
この機能は、ビジネス書類やデータ解析を迅速に行いたい場合に特に便利です。
GPT-4o miniでは、ファイル分析機能が制限されています。
そのため、データ量が多い場合や分析が必要な場面では、GPT-4oの利用がおすすめです。
たとえば、Excelの財務データをアップロードして分析を行いたいとします。
この場合、GPT-4oは高度な解析や、各データに対する洞察を提供可能です。
ファイルを分析し、効率的にデータの要点をつかむサポートをしてくれます。
具体的には、月次レポートの内容を分析したとしましょう。
- 「売上が前年同月比で何パーセント伸びたのか」
- 「どの部門が利益率に影響しているのか」
上記のような、詳細な分析が可能です。
コードインタープリター(Pythonモード)
GPT-4oでは、コードインタープリター(別名Pythonモード)も利用可能です。
コードインタープリターとは、チャット内でPyshonコードを実行する機能のことです。
プログラミングコードの実行やデータの可視化に優れたサポートを提供します。
この機能を使えば、簡単なPythonスクリプトの実行や、データを視覚的に分析できます。
例えば、マーケティングデータを用いてユーザー行動のパターンを分析したいとします。
その際に、ヒストグラムや折れ線グラフを生成することが可能です。
また、複雑な計算などの処理も実行できます。
GPT-4o miniでは、コードインタープリターは使えません。
そのため、データサイエンスやプログラミング関連の業務にはGPT-4oが適しています。
応答品質やレスポンス速度の違い
応答品質について
GPT-4oとGPT-4o miniの間には、応答品質やレスポンス速度の差があります。
特にビジネス用途では、GPT-4oのほうが安定して高品質な応答を提供します。
例えば、以下のような用途に使用したいとします。
- 商品レビューの自動生成
- カスタマーサポートの自動応答
この場合、GPT-4oのほうがユーザーの質問に対して的確な回答を提供できます。
クリエイティブな内容を求められるときにも適しているモデルです。
出力速度の違い
出力速度に関しては、GPT-4o miniの方が速い傾向があります。
これは、よりシンプルな回答を素早く導くためのものです。
なので、シンプルなやり取りや問い合わせであれば、4o miniが適しているといえます。
しかし、複雑な質問に対するアドバイスは、4oほど得意ではありません。
まとめると、以下のような感じです。
GPT-4o mini | GPT-4o | |
---|---|---|
応答品質 | △ | 〇 |
出力速度 | 速い | 普通 |
混雑時の速度 | 落ちる | 落ちる |
ちなみに、アクセス集中時にはいずれのモデルも出力速度が落ちます。
そんな時こそ、有料版(Plus)の優先処理を有効活用できるでしょう。
各モデルのイメージとしては、以下のような感じです。
- GPT-4o mini
- 「軽快で簡単な応対が得意なスタッフ」
- GPT-4o
- 「知識が豊富で幅広い質問に対応できるベテランスタッフ」
無料版と有料版(Plus)の選び方
チャットGPTの各プランは、利用シーンによってどちらが適しているかが変わります。
ここからは、無料版と有料版の特徴、活用方法をそれぞれ紹介します。
さらに、ビジネス利用に向けての有料版の利点も解説していきます。
無料版でも様々な機能にアクセス可能
無料版であっても、ChatGPTの多くの機能にアクセスできます。
初めてテキスト生成AIを使ってみたい人や、簡単な質問・会話を楽しむには十分です。
ただし、一部の機能には「限定アクセス」という形での制限があります
なので、どのように活用するかを考えるのがポイントです。
限定アクセスを理解して活用する
無料版でも、GPT-4oなどの高性能モデルや画像生成機能などを利用可能です。
しかし、一部が限定アクセスとして制限されています。
限定アクセスとは、一定回数を利用すると、次の利用まで制限があるということです。
時間経過でリセットされますが、時間が決まっているわけではありません。
場合によっては、普段よりも長時間の制限になることもあるでしょう。
ただ、時間制限があるといっても、多くの機能を試せるのは非常に便利です。
また、制限されたとしてもGPT-4o miniは利用可能です。
基本的な質問に対する応答や簡単な情報収集には十分に役立ちます。
たとえば、以下のような用途にはGPT-4o miniでも十分に対応可能です。
- 週末のプランを決めるためのアイデアをもらいたい
- 新しい趣味を見つけたい
- 雑談しながらアイデアを得たい
無料版を最大限に活用するためには、以下のポイントを覚えておきましょう。
- 具体的な目標を設定する
- 目標にそった形で各機能を活用する
- 制限がある際には、簡単な質問に留めておく
必要な機能は十分に活用し、制限を踏まえて利用するのが賢い方法といえます。
大量のタスクには不向き
無料版では、処理の優先度が低くなっています。
そのため、以下の場合にはやや不向きです。
- 多くのリクエストを連続で行いたい
- 応答速度が重要になるシチュエーション
- 画像生成やファイル分析を多用したい
たとえば、複数のタスクを一度にこなしたいときに少し遅延が生じる場合があります。
有料版の処理が優先されるのは当然のことです。
むしろ、これだけの機能を無料で使えることに感謝したいですよね。
なので、無料版は「気軽に少量のタスクを処理する」目的に向いています。
お試しで使いたい場合にも活用できる
無料版は、ChatGPTの機能を「まずは試してみたい」場合にも最適です。
すでに述べたとおり、以下の機能は無料アカウントがあれば誰でもお試しできます。
- 最新モデルの利用(GPT-4o)
- GPTsの利用
- 画像生成
- ファイル分析
- ブラウジング機能
- コードインタープリター
生成AIに興味がある場合には、無料版が気軽に試せる手段となります。
最初にどのようなものかを、リスクなく確認できるということです。
特にビジネスを考える前段階であれば、無料版は非常に魅力的です。
これらの機能がどのような価値を提供するかの「お試し」に無料版はぴったりです。
ビジネス用途なら有料版(Plus)がおすすめ
ビジネス用途での利用を考えている場合は、有料版(Plus)が特におすすめです。
無料版に比べて安定性が高く、優先度の高い処理が可能で効率的にタスクをこなせます。
処理の優先度が高く安定している
有料版では、優先的に処理が行われます
そのため、無料版に比べて安定した応答速度を保つことができます。
例えば、以下のようなシーンでは、有料版の安定性が役立ちます。
- コーディングのサポート
- リサーチ支援
- ストーリーテリングやコンテンツ作成
プログラミング中にコードの問題に直面した際に、素早く解決策を得られます。
リサーチ支援の場合は、大量のリサーチタスクにも対応可能です。
ストーリーテリングやコンテンツ作成では、修正改善が容易になります。
遅延が少なく、スムーズに的確な情報を提供できるということです。
時間制限がある場合は、その分だけスピード感も落ちてしまいます。
特にビジネスにおいて、迅速な対応は大きなメリットとなるでしょう。
GPT-4oの応答品質の高さが有用
GPT-4oは、高品質な応答が得られる点で非常に有利です。
無料版よりも多くのタスクをこなせるのが、有料版の利点といえます。
例えば、プログラミングの技術的な相談があったとします。
その場合も、GPT-4oは深く理解して的確なアドバイスを提供してくれます。
エラーの原因を探したり、エラーハンドリングを組み込むことも可能です。
この応答品質の高さは、専門的な技術に関する詳細な情報提供をする際に役立ちます。
また、クリエイティブな文章を求める場合にも活躍してくれるでしょう。
大量のタスクにも対応できる
有料版(Plus)は、大量のタスク処理に対応できる点が強みです。
たとえば、以下のようなタスクを難なくこなすことができます。
- マーケティングデータを大量に解析したい
- たくさんの画像生成を行いたい
- コンテンツ作成をして、修正改善を繰り返したい
- Pythonプログラムを組んでもらいたい
- プログラムの修正改善やエラーハンドリングを頼みたい
このような場面では、チャットGPTがスピーディーに対応できます。
AIは疲れることがありません。
有料版(Plus)は、その利点を最大限に発揮できます。
AIに任せることで、大量のリクエストを一気に処理できます。
このように、ビジネスの拡大に応じた柔軟なサポートが可能です。
ビジネスに便利な機能が揃っている
ビジネスでの有料版利用には、すでに用意されている様々な機能が大変便利です。
以下の機能は無料版でも使えますが、有料版ではより強化された性能を発揮できます。
- 最新モデルの利用(GPT-4o)
- GPTsの利用
- 画像生成
- ファイル分析
- ブラウジング機能
- コードインタープリター(Pythonモード)
すでに述べているとおり、ビジネスにおいてたくさんの活用法があります。
例えば、DALL-E3によって新しい製品のビジュアルイメージを即座に生成可能です。
このような画像生成の機能は、プレゼン資料のために活用できます。
また、膨大なExcelデータを分析する際には、ファイル分析が役立つでしょう。
業務フローの自動化を図るために、コードインタープリターも活用できます。
アイデア次第で、これらの機能は強力なビジネスツールとなります。
【まとめ】目的や予算でプランを選ぶのが重要
最適なプランを選択するためには、利用目的と予算に応じて検討することが大切です。
無料版、有料版(Plus)のどちらにも利点があるため、ケースバイケースで判断しましょう。
最後に、選択のポイントをリスト形式でまとめます。
無料版の機能も充実している
- 気軽に試す目的や少量のタスクには無料版が最適
- GPT-4o miniで基本的な質問応答や簡単な情報収集が可能
- 画像生成やファイル分析なども限定アクセスで試用できる
- 初めて使う人にとっても便利でリスクがない
有料版(Plus)で大幅な機能強化が可能
- ビジネス用途に最適で、安定した応答速度と品質を提供できる
- GPT-4oの利用回数が増えることで、より高品質な応答が可能となる
- ビジネスを加速させる機能が強化されている(GPTs作成など)
- 大量のデータ解析もスムーズに行え、業務効率が向上する
このように、まずは無料版と有料版の特徴を理解することが重要です。
そのうえで、利用目的や予算に合わせてプランを選択しましょう。
最適なプラン選択の結果、ChatGPTの効果を最大限に引き出すことができるでしょう!
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